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第4話
 母親が夕飯の買い物に出かけている為、淳幸がドアを開けに行くと、 
そこには母が仲良くしている「三上のおばさん」が立っていた。 

母が「三上さん」と呼んでいるということと、とにかく 
色んなモノをよくおすそわけしてくれるということしか 
淳幸は知らなかったが、三上のおばさんは一方的に喋りかけ、 

「あら淳幸くんコンニチハ!アンタ相変わらずヒョロヒョロじゃないの〜、 
少しはお姉ちゃんの栄養わけてもらいなさいよぉ。 
お母さんとお姉ちゃんはソックリなのにねぇ、アハハ。 

奈美さん、あ、お母さん、お買い物行ってるの? 
そう〜じゃあ、コレ、お母さんに渡しておいてくれる? 
私と同じのの色違いをどうかと思って買ったのよ〜」 

と、およそ奈美は絶対に似合わないであろう豹柄のブラウスを淳幸に手渡した。 

「それからコレ、いつものね。 
うちのコッコちゃんがまたいっぱい産んだから。 
それじゃあ、お母さんによろしくねぇ」 

渡されたカゴとブラウスで両手がふさがっている為、 
淳幸はドアを右足でパタンと閉めながら 
「コッコちゃんて・・・。あ、ニワトリか」 
とカゴの中いっぱいの卵を見てつぶやいた。 

「そんなことより、『UFOでウッフォー作戦』!」 
淳幸は、ちー姉と昌子のいる子供部屋に急いで戻った。 

彼はテレビを見て、紅雪にドッキリを仕掛ける 
アイデアが見つかった!と胸が高鳴っていたのだ。 

というのも・・・ 

*****  *****  *****  *****  ***** 

その日の学校、授業中。 
淳幸の隣の席の紅雪が「消しゴム忘れたー」と言うやいなや、 
淳幸が僕のを貸してあげる、とも言わない内に 
紅雪は淳幸の筆箱ごと奪い、中から消しゴムを 
出して使い、戻したのだった。 

それはいつものことで、紅雪よりうんと年下の淳幸としては 
まぁ黙っていたのだが・・・この日だけは違った。 

なんと紅雪が使ったのはMONOの消しゴムではなく、 
淳幸が大事に筆箱に入れていたキン消しの方だったのである! 
しかもレアすぎて島では手に入らない為、お父さんに頼み込んで 
わざわざお父さんの友人に東京から送ってもらった、 
アシュラマンのキン消しだったのだ。 

「げーーっ!こうせつてめーーっ!何でアシュラマンの腕が1本黒ずんでんだよー! 
俺が大事にしてるの知ってて使ったなぁ〜〜わぁ〜〜っ!」 

悔し涙であふれる淳幸の目に映ったのは、 
「あれ、そうだっけ?わりぃわりぃ」と全くすまなそうじゃない紅雪の顔。 
(それまでは「こうせつ兄ちゃん」と呼んでいたのが、 
「こうせつ」呼ばわりをすることになったきっかけがこの事件である。) 

その上、誰がどう見ても被害者は淳幸なのに、 
えてして状況を把握できない先生から理不尽に怒られる始末。 

「こら淳幸、うるさいぞ!まぁたくだらんことでメソメソして。 
授業に集中しなさい、ぷんぷん!」 
すぼめた口に人差し指をそえて、大人気ない怒り方をする先生。 
ふんだりけったりな淳幸である。 

*****  *****  *****  *****  *****   

ふかし芋をほとんど独り占めしたせいで、さっきから 
おならが止まらない昌子に舌打ちしながらも、 
ちー姉はその話を聞いて一言、こう言い放った
| ☆連続小説「ニワトリ宇宙人事件」 | 10:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
第3話
 「あっ、姉ちゃんずるい!」 
「これが最後のひ〜と〜つ〜♪ざんねんでしたぁ〜」 
昌子は最後の一切れを淳幸の口元にひょいっと差し出し、 
淳幸が口を開けたとたんに自分の口の中へポイ。 
淳幸がばぁちゃんのふかし芋が大好物だとわかっていながらの昌子、 
いつもの事である。 
口を半開きにしたまま半べそをかいている淳幸に 
「で、あんた何やってんのよ?何が一人なのよ〜」と問い詰める。 
昌子の助けが欲しいのにヘソを曲げてしまった淳幸は、 
鼻水をすすりながら「ねぇちゃんには関係ないの!」 
と言い放ち部屋から飛び出し、表に出ようと玄関のドアを思いっきり開けた。 
と、そこにはひっくり返って唸っているちー姉が、 
昌子と遊ぶ約束をしていて玄関のチャイムを鳴らすとこだったのだ。 
「ぐうぅ〜〜ちょっと、、、いだだだっっ」 
「うわ!ごご、ごめんなさい!だ、大丈夫??!!」 
「淳幸あんた何やってんのよ!」 
追いかけて来た昌子にどやされ、2人から説教を食らうことに。 
連れ戻された子供部屋は色紙やら、銀紙、懐中電灯が散乱していて 
結局、これについても問い詰められる事になってしまった淳幸。 
昌子には協力してもおうと思っていたが、 
以前、ちー姉に「UFOは絶対存在する!」話をしたら 
散々馬鹿にされた苦い思い出があったので 
ちー姉には内緒にしておきたかったのだ。 
モゴモゴと口ごもる淳幸に 
「『水曜突撃ドン!』でしょ!水嶋寛治!」 
と、さっき出来たたんこぶを氷で冷やしながら、ちー姉がつっこんだ。 
またバカにされると思った淳幸の目にうつったのは 
高揚し目を爛々とさせ『水曜突撃ドン!』の話を始めたちー姉だった。 
そう、ちー姉は再放送を見てすっかり水嶋寛治の虜になっていたのだ。 
その証拠に、鞄の中には家中から集めて来た 
大小の懐中電灯やらアルミホイルがぎっしり、 
ちー姉も淳幸と同じ事を考えていたのだった。 
そうなると話は早い、昌子に説明しを始めた二人。 
と、その時『ピンポーン』 
玄関のチャイムが鳴った。 
  
つづく 
| ☆連続小説「ニワトリ宇宙人事件」 | 10:02 | comments(0) | trackbacks(0) |
第2話
 その日、淳幸は学校から帰ってきて、カールを食べながら、 
お気に入りの、『水曜突撃ドン!』夕方再放送を見ていた。 
その回はUFO特集で、淳幸の敬愛する水嶋寛治レポーターが、 
ある島のUFO目撃現場で張り込みをして、とうとう自分も目撃する!という回だった。 

「よし!いけるぞ!」 
淳幸はふいに思い立ち、すっくと立つと、残りのカールを一気に平らげ、 
玄関へ転げるように走っていき、文房具屋へと向かった。 

”まずは…と、詳細にこだわることが肝心なんですよね、水嶋さん” 
心の中で敬愛する水嶋寛治に相談しながら、 
ひとつひとつ道具をそろえていく、淳幸。 

赤と茶色の画用紙、銀紙、マジック、アルミホイル、等々。 
目一杯抱えて走って家に戻り、今度は押し入れの中を物色。 
懐中電灯をありったけ集めたが、そこで、「うーーん」 
と座り込んでしまった。 
「ボク一人じゃ、なぁ…」 

「何が一人だって〜?」 
ふと背後から声がした。 
「ばぁちゃんの芋は世界一だよねーーー!」 
そこには、ふかし芋を口いっぱいにほお張った昌子が立っていた。 

(つづく)
| ☆連続小説「ニワトリ宇宙人事件」 | 10:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
リレー小説「ニワトリ宇宙人事件」第1話
さて、今日からは連続リレー小説です。
皆が持てる力の全てを注いで書きつづります。
タイトルは「ニワトリ宇宙人事件」!!
そう、「ヒミツはわざめく」の劇中で何度も話題にのぼったにもかかわらず、
その実際のエピソードが語られなかった謎の事件。
それを連続リレー小説として明らかにしてみようという試み。
もちろん、どんな話になるかは誰にもわかりません。
なにしろ、誰も「ニワトリ宇宙人事件」の真実を知らないのですから‥‥

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第1話(福田パート) 

これは、小笠原諸島にある小さな島で起こったささいな事件。 
しかし、これが一人の人間の性格をひねくれさせてしまい、 
20年後に起こる未来の惨劇の序章となった‥‥は言い過ぎか。 
とにかくそれは全校生徒が十数人の小さな小学校で起こった。 
四時間目が終わって、皆で掃除をしている時、皇帝から「うぎゃああ〜」という悲鳴が聞こえてきた。 
何事かと先生が校庭を見ると、紅雪がものすごい形相で駈けてくるではないか! 
「う、う、う、宇宙人だああ。・゚・(ノД`)」 
紅雪はおんおん泣いて、先生の問い掛けにも答えようとしない。 
その頃、ニワトリ小屋ではちーねえたちが腹を抱えて笑い転げていた。 
ことの起こりは、淳幸が数日前にあることを思いついたからだった‥‥ 
(つづく)
| ☆連続小説「ニワトリ宇宙人事件」 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
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