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第13話
 作戦決行当日の朝、淳幸は学校の男子大便所(ぽっとん和式)の中で、神妙な顔つきでビニール袋に包まれたキノコを手にしていた。 
「ついにこの日が来よったか…。あの日から一日たりともぐっすりと眠れた日はあらへん、アシュラマン…おまえの無念はわしが晴らしたるからのぉ!」 
なぜか関西弁の淳幸は男子トイレのドアをセームシュルト顔負けの前蹴りで突き破り、戦友たちの待つ教室へと駆けていった。  

 四時間目の算数の授業が終了し、給食の時間。今週が給食当番である、新太郎、百恵、淳幸はいそいそと給食の準備を始めた。銀色に輝く味噌汁の鍋や牛乳のケースが次々と教室に運び込まれ、着々とランチの準備が進行していた。しかし、本日のデザートであるプリンが入った袋が教室に運び込まれた時、教室の空気が変わった。六人の怨念にまみれた戦士達が互いに目を見合わせ、教室の隅に陣取っていた参謀格の昌子が淳幸に親指で首を掻っ切るポーズを見せた。作戦決行の合図である。 
 「うわー!何だこのプリン!キノコが付いてるー!うひょー!うまそー!」 
淳幸がテレビショッピングばりのオーバーリアクションを見せると、それに対して紅雪が反応した。 
 「プリンにキノコなんて合うわけないだろ!このすっとこどっこいめ!」 
  
 かかった。六人の目がいっせいにきらめいた。 
  
「じゃあ私それ食べるぅー!」 
 紅雪の耳がぴくりと動く。一番バッターの百恵が内野安打で出塁。 
 「ズルーい!私も食べたいぃー!」 
 紅雪の目が泳ぐ。二番バッターのちーねぇが絶妙な送りバント。 
 「あ!それは猫紳士のあれににてるなぁ!」 
 紅雪完全に無視。三番バッター新太郎、空振り三振。 
 「そのキノコ超おいしそー!絶対私が食べるー!」 
 紅雪、興奮して席を立ち上がる。四番バッター小百合、見事なライト前ヒット。 
 「駄目だよ!俺が見つけたんだから俺のもんだよ!」 
 紅雪、淳幸の元へ駆け寄る。淳幸もヒットで続く。 
 「何言ってるのよあんた達!そのキノコは私のものよ!わたしテレビで見たことあるものそのキノコ、1本ウン万円はくだらないって言われてる超絶品のマツタケちゃんよきっと!ぐへへへへへへ!!!」 
 紅雪、すでによだれでTシャツがべっちょべちょ。昌子の満塁ホームラン炸裂。 

 「僕が食べるよーーーーー!!」 

 紅雪が島中に響くようなどでかい声で言った。 

 「どうぞどうぞ!!」 

 かくして、第2回!紅雪イタズラ大作戦(仮)会議〜御島より愛をこめて〜改め、「紅雪は地球を救う1989〜花には水を、穴には棒を、紅雪には御島ダケを〜」は最終局面を迎えるのであった。
| ☆連続小説「ニワトリ宇宙人事件」 | 11:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
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