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第8話
 「面白いこと?」 
いきなり横から声がした。 
驚いた三人が横に目をやると、そこには電柱の影から出て来た紅雪がいた。 
「面白いことって何だよ!」 
割り箸で作ったゴム鉄砲を構えながら紅雪が近付いてきた。 
「なんであんたがこんなとこにいんのよ!?」 
百恵は新太郎の尾行を見られたのでは、と内心ドキドキしながら叫んだ。 
「百恵〜、僕に向かってそんな口聞いていいのかな〜?」 
紅雪がニヤニヤしながらゴム鉄砲を百恵に向けた。 
(紅雪に見られた!いやー!)百恵は心の中で叫んだ。 
「ちょっと百恵どうしたの!?いきなり叫んで。」 
昌子がスイカの汁を滴らせながら心配そうに顔を覗きこんできた。 
(しまった!)百恵は思いがけず口にだして叫んでいたことに気付いた。途端に百恵は恥ずかしさの余り真っ赤になった顔を手で覆った。すると横にいた新太郎が、 
「紅雪!ゴム鉄砲を女子に向けるなんて最低だぞ!この最低人間!人間のクズ!」 
言いながら紅雪にタックルしに行ったのだ。 
(王子様!)百恵は真っ赤な顔を更に赤らめ、覆っていた手を下ろし、新太郎を見つめた。 
「うるさい!カッコつけ新太郎!くらえ!」 
紅雪はゴム鉄砲を新太郎に向かって撃った。新太郎はびっくりして思わず立ち止まり、手で顔をガードした。しかしゴムは新太郎に向かって飛ばず、その場に落ちてしまった。 
「うおぉ〜!なんで前に飛ばないんだよ〜!」 
「ビビらせやがって。やっぱり紅雪は紅雪だな!はっはっは〜!」 
新太郎は再び紅雪にタックルしに行った。 
「わぁ〜!ひとまず退散だ。逃げろ〜!わぁ〜!」 
紅雪は一目散に逃げて行った。 

「くっそー、逃げ足の早い奴め。今度会ったら懲らしめてやる!」 
新太郎は地面を蹴りながら、紅雪の逃げた方を向いて叫んだ。 
「紅雪を懲らしめる方法あるわよ。あはははははっ!」 
昌子が食べ終わったスイカの皮を舐めながら大笑いしている。 
「懲らしめる方法って?」 
新太郎にドキドキしながらも百恵は尋ねた。 
「さっき言おうと思った面白いことよ。」 
ニヤニヤしながら昌子はポケットにしまってあったキャンディーを取り出し、舐めながらちー姉と淳幸と話した事を二人に話した。 

「面白〜い!やろ〜やろ〜!」 
「紅雪の泣く姿が目に浮かぶぜ!」 
「でしょ〜!じゃあ善は急げだ。うちへ行くわよ。」 
昌子がそう言った時、紅雪が去った方から声がした。 
「百恵〜!置いてきたよ〜!」 
そこには歯を剥き出しにして笑顔の小百合が走っていた。そして手には何故か紅雪が作ったゴム鉄砲が。 

「あれ使えるかも。」 

突然三人の後ろから声がした。その瞬間空には稲光が走り、激しい轟音と共に雨が降り始めた。三人は恐る恐る後ろを振り向いた。 


つづく
| ☆連続小説「ニワトリ宇宙人事件」 | 11:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
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